依存症2

不明言動

 看護師の記録でよくある「不明言動」いわゆる、文字の通り理解の出来ない行動のことです。

夫は、常に酒を飲んでいるのではなく、酒に飲まれています。最近はよくなっただろ、と開き直りを展開されますが、酒に飲まれているのに何が面白いのかさっぱり分からない。

息子のパパ友たちと息子たちが夕食を共にしましたが、そこでまたまた、再度再度と何回これを重ねればいいの分からない位酒での失敗を起こしました。

私は、酒飲まれ人は大嫌い。

「久しぶりに皆と飲んで少し飲みすぎてしまった。」

と毎回、このフレーズです。毎回コピペの文言。

ちっとも久しぶりではないし、飲みすぎて会話が不可能になるときのパターンが決まっている。それは15時頃から飲んでいるとき。簡単に言えば、自分の飲める範囲の量を知らない学生と同じ。昼から飲んでいるとこうなる。

もっとはっきり言えば、あんたは(夫)酒が飲めないんだよ。弱いんだよ。と言いたい。(言ってるが)

自分は強いとでも思っているのか、いや、逆に酒が受け付けていない体質であると思う。現に肝臓の機能、数値は3桁であり、このまま続けていたら、以前出くわしたアルコール肝硬変で倒れた40代のどこぞの母親と同じ結末になるだろう。

アルコール肝硬変で倒れた母親

6,7年前の話。

息子がまだ保育園に通っており、その迎えの直前に薬局へ寄った。そしたら薬局の入口に頭から少量の出血をして仰向けで倒れている人がいた。本人のそばに介抱している女性と、初老の女性と5歳くらいの男子。のちにその初老の女性は母親の親、5歳男児は息子、そして介抱している女性はたまたま運よく居合わせた医師。他の人は素通りだったのがまたえぐい。

女性は倒れて目が右だったか左だったかに偏移しており、意識なし。頭部を打ち付けたために出血。救急車が来るまで女性医師と介抱に加わった。女性医師と2人で「頭やられたかな」という話をしていた。つまりは脳内出血かな、と。

その後倒れた女性は救急車へ。

そして、その後1か月くらいして初老の女性と息子に出くわした。娘さん大丈夫だった?と聞いたらなんとアルコール性の肝硬変。肝臓の数値が4桁だったとのことでした。

とりあえずは戻ってきた?のかな。何回か倒れた女性と息子を見たけれど、2,3回見かけた後、その後母親は見かけなくなり、初老の女性と少年しか見なくなりました。

きっと、お空へ飛び立ったのでしょう。

そう、あの母親と同じような道をいくのでしょう。

依存症。

夫が自分で選んだ酒だから。とても弱い人だから。

酒に頼るしか自分を保てない人だから。

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