泣いた赤鬼、知っていますか?
泣いた赤鬼という話を知っていますか?
簡単に言うと人間と仲良くなりたい赤鬼がいましたが、鬼の容貌のせいで仲良くなれないことを悩んでおり、お友達の青鬼に相談しました。すると青鬼は自分が悪者になる演技をして人間たちの村を荒らすから、そこで赤鬼が青鬼の自分を殴って退治すれば、君は人気者になるよ。という話です。
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夫と息子の3人でいる時に、息子がこの話が好きだという話になり、この話を知らない夫に読み聞かせました。
夫さん、さすがです。
読み聞かせたあと、これぞ普通ではない感想を言ってくれました。
青鬼は癌だった・・・。
「青鬼、がんの末期だったんだね。かわいそうな話だね」
この泣いた赤鬼の結末ですが、赤鬼は青鬼のおかげで人間達と仲良くなることが出来たのです。
しかし、青鬼はというと自ら自分が住んでいたところを出て、遠くに行ってしまったのです。赤鬼が青鬼と仲良くしている姿を人間に見られたらおかしいからです。そして、いつまでもきみの友達、という書き置きを残していったのです。
さて、どこにがんの末期という記載があったのだろうか、と感情緩んで流れそうになった涙もぴたっと止まり考えます。・・・・。しかし考えても考えても分かりません。そう、このように考えれば考えるほどさらに思考の渦の中に巻き込まれぐるぐると分からなくなる毎日の中。よくよく、なぜがんの末期ということになったのか夫に聞くと、「青鬼が自分からいなくなるということは自分の命があと少しだと分かったから、赤鬼に気を使って自分から出て行った」という経緯だそうです。
もしかしたら、文章に書いていないところの「行間を読む」ということが、この末期がんにつながるのか・・・。なんて、あるわけないだろーが。まあ、真相は泣いた赤鬼を書いた作者しか分からないことですね。